動物園がなくなる日 日本最長寿の象、はな子が亡くなったことに思う
井の頭自然文化園の日本最高齢の象、はな子が亡くなりました。私にとっては幼稚園・小学校・お嫁さんとのデートにも行った事のある動物園です。
幼稚園や小学校のころはたくさんの動物たちが元気に飛び跳ねていて、その中でも象のはな子は大きくてとても驚いたことを覚えています。しかし、中学生になると動物園にも行く事はなくなり同時に、動物園は動物が閉じ込められているところと言った気持ちになっていたことからあまり良い印象はありませんでした。
時間は過ぎて、お嫁さんと井の頭公園に行く事が増え、動物園に行く事もありました。結婚もし、こんど子供も生まれるとなると、こうした身近な場所で普段ネットや本やテレビでしかみる事のできない動物たちをみることができるのは貴重だなと考えだしました。
しかし、はな子がタイから友好の証として一人で連れてこられたように、他の動物たちもどこから連れてこられたと考えると胸が痛いです。動物園にいる動物たちは、自分の親や子供や友達と離されて見知らぬ土地の狭い檻や擬似的に作られた環境のなかで見せ物として生きていく事になっていることを思うと何とも言えません。(すべて連れてこられた訳ではなく、繁殖で増えた動物たちもいます。)
動物愛護という言葉が叫ばれて久しいですが、北海道の旭山動物園のような優れた展示方法の動物園でさえ、動物愛護観点からみるとそのうち虐待になってしまうんでしょうか。私の子供が成人するころには、動物園はなくなっているかもしれません。かわりにクローンの展示専用の動物たちか、直接動物たちがすんでいる場所に「どこでもドア」的なもので会いにいくのでしょうか。後者だったらいいですね。
そんなことを考えながら、はな子が亡くなったミュースをみていました。大きな体を見せてくれてありがとう。ご冥福をお祈り致します。
子供が生まれたら、はな子のいない井の頭自然文化園にまた遊びにいきます。