グワジンジンブログ

グワジンジンブログは、男性の育児(乳児・幼児・子供の健康管理や教育、知育)や動物好きのブログ主が犬や猫などのペットの健康やペット保険などについて書いているブログです。一部サッカー、ゲーム、アニメなども雑記もあり。

大型犬のペット保険の選び方 保護犬のペット保険をえらんでみよう

前回保護犬のペット保険について書いたところそこそこのアクセスを頂いていたため引き続きペット保険に関してです。

guwajinjin.hatenablog.com

 保護犬のペット保険というとそもそも入れるのか?と言うお話を頂いていて、私の身近でも、直近でジャーマンシェパード×柴犬(要するに雑種・ミックス犬です。)の保険を検討した経緯を前回の記事を掘り下げて記載していきます。

単純にペット保険のスペック比較ならこちらのペット比較サイトは分かり易いです。

ペット保険加入前に現在の健康状態の確認

健康状態は良好で、子犬に有りがちな、寄生虫症・ケンネルコフなどもありませんでした。

保護団体が保護したけど多頭飼いで避妊してないから、こどもができて数が増えて崩壊して更に保護団体が保護してくるという、なんだか凄い状況のバックグラウンドをもっているにもかかわらず、譲渡いただいた保護団体が超優良保護団体だったために、凄い健康でした。

大型犬が成犬になったときの体重・体高の予測

大きさによって保険料が異なることの多いペット保険では、純血種によって区分が決められており、雑種や規定のない犬種は体重によって保険料が決まることが多くあります。

柴以上シェパード以下のサイズになるわけですので、15kg以上体高は50cm程度になる可能性があり一般的には、大型犬の部類になります。体高は保険には余り関係ありません。

ジャーマンシェパードの体重・体高

ジャーマンシェパードは、ドイツ産の立派な大型犬で警察犬としても有名な犬種です。

強面に見えますが、家族には愛情深く、従順で愛嬌も振りまきます。

ペット保険会社でも大型犬として扱われます。

オス体高60〜65cm、メス55〜60cm

オス体重30〜40キロ、メス22〜32キロ

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柴犬の体重・体高

日本を代表する犬種の柴犬は、一般的には中型犬として分類されています。豆柴・小柴といった小さな体格の柴犬同士を併せ、ブランドとしてペットショップなどで販売していることもありますが、JKCなど主要な団体から認められた犬種ではなくむしろ危険名ブリードとされています。

ペット保険会社では、中型犬として扱われることが多くまれに小型犬としている会社もあるようです。

オス体高35〜43cm、メス33〜41cm

オス体重8〜11キロ、メス6.8〜9キロ

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両親の犬種(ジャーマンシェパード。柴)がなり易い病気ケガは?

ジャーマンシェパードに多い病気

ジャーマンシェパードは、原因不明の重度の皮膚疾患、胃の疾患などが主な疾患としてあります。

ジャーマンシェパードがかかりやすい病気一覧
白内障

人間の白内障と同じく老年期に起こり易い眼疾患。老齢性の白内障や他の病気との合併症が多いが、稀に若年性もある。眼が濁り徐々に視力を失っていく、

糖尿病

原因は、遺伝的要因や肥満など、複数の要因が重なって起こるインスリン依存性糖尿病が多いとされていて、多飲多尿、食欲が増す、いくら食べてもやせてくる、などの症状がでます。完治することはなく、生涯インスリン注射を打ち続けることになります。

てんかん

ジャーマンシェパードは「てんかん」を発症することがある犬種です。6~24か月齢で発症しやすく、前ぶれなく急に発作になり、発症当初は、短い時間で回復しますが、長い発作がひんぱんに起こり突発性てんかんの場合、抗てんかん薬で抑える対処しかありません。脳腫瘍など他の病気がてんかんの引き金になる場合もありますが、基本的には予防の難しく、発症後はペット保険加入も難しい病気です。

膿皮症

皮膚炎の一種。原因はさまざまですが、皮膚環境のバランスが崩れた時に、皮膚に常在している菌のひとつ「黄色ブドウ球菌」が異常繁殖し、かゆみや湿疹、赤みなど症状がでた状態を「膿皮症」とまとめて呼びます。

初期段階の表面性膿皮症と進行状態の浅在性膿皮症(表在性膿皮症)、悪化状態になってしまった深在性膿皮症と進行段階別に分類されます。症状が進行するとより強い痒みや発熱などの愛犬を苦しませる症状が出てきます。

骨肉腫

犬の骨肉腫とは、骨に含まれる組織がガン化した状態のことです。

犬の骨から腫瘍が発生した場合、それが悪性のガンである確率は85%にまで達するといいます。大型~超大型犬に特に多く、ジャーマンシェパードも該当しています。

股関節形成不全症

胃拡張・胃捻転症候群

柴犬に多い病気

柴犬は、皮膚疾患やアレルギーの懸念がある犬種です。他の犬種でも珍しいことではありませんが、晩年は痴ほうになることもあります。

柴犬がかかりやすい病気一覧

アトピー性皮膚炎

フードアレルギー

僧帽弁閉鎖不全(そうほうべんへいさふぜん)

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

膝関節の脱臼です。超小型犬(チワワ・トイプードル)や小型犬(ミニチュアダックスフンド)に多く見られる疾患ですが、柴にもみられることがあります。

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)

白内障

角膜炎

外耳炎

痴呆症

飼い主のペット保険へのニーズの洗い出し

この子の家族のニーズは、大型犬なので噛み付きが恐ろしいとのことでしっかりとした個人賠償責任保険を用意したいとのことでした。

理由としては、第三者に対しての噛みつきなどによる高額の賠償への対策です。

犬の噛みつきは、凶暴性が元になって起こる訳ではなく、しつけをしっかりしていても、急に知らない人に触られたり、びっくりさせられて驚いたり、怖がったりすることにより威嚇行為として反射的におこなってしまうことがあります。このような事故が起きてしまった場合全て飼い主の賠償責任が発生します。とくに大型犬ともなれば、大きな怪我や噛み付く場所が悪ければ死亡事故にも繋がります。

ペット保険会社を選ぶ

1〜4をまとめると、健康体の大型の雑種犬で皮膚炎・関節系リスクが両親の犬種から共通のリスクとして上げられ、噛みつき賠償への加入マスト。というのがまとめられます。もっというと病気について通院が長引く胃可能性があるため、通院補償が必要だと言うことも言えます。

ということから、この飼い主にひつようなペット保険は、

通院補償を含んだフルカバータイプのペット保険で個人賠償責任保険が付帯できることが必須であることが分かりました。

この内容に該当する主なペット保険は以下です。

アニコム損保 どうぶつ健保ふぁみりぃ

ペット保険業界のリーディングカンパニー。フルカバータイプのペット保険で個人賠償特約は付帯可能。だが日額回数限度があるのと保険料が高いのが難点。最大のメリットは窓口決済ができる動物健康保険証制度で、全国の半数以上の動物病院で導入されている。

アイペット うちの子

アニコム損保に次ぐ業界第2位のペット保険会社。フルカバータイプのうちの子は、個人賠償責任保険付帯が可能で、アニコムには導入数で劣るが動物健康保険証制度もある。ただし、アニコム以上に保険料が高く10歳以上では年間10万円を超えてしまう。

アクサダイレクト アクサダイレクトのペット保険(旧いぬのきもち保険)

生損保の外資系保険会社アクサダイレクトのペット保険。もともとはアリアンツのペット保険だったものを買い取った。

限度日数・限度金額のないペット保険で賠償責任保険特約も付帯可能で、保険料も安い。一見弱点がないように見えるが、重大な疾患・疾病が見つかった場合、次年度以降、特定部位・疾病不担保特約が適用になるケースが有り、そうなると該当になった病気ケガは以降保険金支払いの対象外となるので注意が必要。

日本ペットプラス(旧ガーデン少額短期保険 プラチナプラン

アクサダイレクトと同じく限度日数・限度金額がなく、90%補償プランでワイドに補償してくれるペット保険です。一方で保険料はそれなりにします。ただアクサダイレクトと違い損害保険会社ではなく少額短期保険業社です。そのため、保険会社そのものの安心感があまり有りません。

楽天少額短期保険(旧もっとぎゅっと あんしんペット)

保険料が3桁と他保険会社と比べ、保険料に競争力があります。一方で、補償については免責が付帯されており、免責金額以下の少額な通院・入院・手術は補償対象になりません。

となります。

ただ、通っている動物病院がアニコム・アイペットの健康保険証対象外であるため、検討を見送り、ガーデン・あんしんペットは数百万と賠償金額が少なく、消し込んでいくとアクサダイレクト(賠償は1000万円)になっていきました。

大型犬のペット保険選びのまとめ

それぞれのペット保険にもメリット・デメリットがあり、ここまで絞り込んだアクサですが、今回検討していた飼い主は、保険契約継続に関して、厳しいという内容についてネットで口コミがあるため、重病に罹患した場合の不安があるようでした。

具体的には、特定傷病補償対象外特約というものがあり、継続引受時の審査によっては支払ができなくなる病気、怪我がでてきます。契約時に明示されている内容ですが、理解されていないケースも多くあるようです。

アクサダイレクトは保険料も手軽で、限度日数・限度金額もなく1年だけをみると非常によい保険ですが、契約を制限されるデメリットもある訳です。

こうしたメリット・デメリットを理解する必要があります。

いいこと悪いことを並べると、結局どれがいいのか分からなくなりますが、この飼い主が最も重視していた部分は、個人賠償責任保険の充実でした。ですから、今回の場合はアクサで良いという流れになった訳です。

今回の判断は、同じ大型犬と暮らす全ての人に当てはまる訳でもなく、個人賠償責任保険を別の保険で入っている場合はまたはなしが変わりますし、通ってる病院がアニコム対応だったらまた違う決断になったかもしれません。

頭の中ではこうしたことを皆さん整理されていると思いますが、実際紙に書いたりするとより迷わずに済みます。ペット保険を選ぶ際の参考になれば幸いです。