グワジンジンブログ

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生後6カ月までの赤ちゃんのうつぶせ寝は窒息や乳幼児突然死症候群を引き起こすかも。

夜は7時くらいから9時には就寝、早いと3時、遅くても6時に起きるのが我が息子です。当然就寝中も度々寝ぼけて起きて、妻を困らせています。普通のことらしいのですが、辛いですよね。

間も無く2歳を迎える息子にとって今は関係のない事かもしれないのですが、乳児期ビクビクしていたことがあったので、備忘として残しておこうと思います。

何にビクビクしていたかというと「うつ伏せ寝」「乳幼児突然死症候群」です。

うつ伏せ寝と乳幼児突然死症候群

 うつぶせ寝の危険性はかなり前から言われており、乳児がゴロゴロ寝返りをする反面、意図的にうまく寝返りが打てないので、仰向けから、うつ伏せになってしまった時、窒息してしまうことがあるのです。またうつ伏せ寝では、「乳幼児突然死症候群」のリスクが上がると言われています。

乳幼児突然死症候群とは、(英語: Sudden infant death syndrome、SIDS(シッズ))は、何の病気の予兆もないままに、主に1歳未満の健康にみえた乳児に、突然死をもたらす疾患です。

ある日突然赤ちゃんが亡ってしまう病気のことで、日本の場合、約6~7,000人に対して1人の割合で赤ちゃんの身体に起こっています。

年々減ってはいますが、平成28年度には109名の赤ちゃんがSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第3位*(1位は先天奇形、変形及び染色体異常2位は周産的に特異的な呼吸障害等)となっています。日本において危険な疾病ということが数字からもわかります。毎年百人程度亡くなっているのです。それが我が子になるかもしれません。。

乳幼児突然死症候群死亡者数の推移

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参照 平成28年(2016)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省

参照 赤ちゃんの原因不明の突然死 「SIDS」の発症リスクを低くする3つのポイント | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

家庭内でのうつ伏せ寝事故の予防方法と家庭外での危険

家庭内での予防方法

家庭内での予防というのは、赤ちゃんが長く過ごす、ベット周りについてです。

就寝中は親といえども気がつきませんので、とにかく最善を尽くしましょう。

最低限やるべきことは以下の2つです。

①寝返りで回転をさせないようにする

寝返りをしても戻れなくなる可能性があるため、赤ちゃんの両サイドに物を置き、赤ちゃんが回転できないようにすること。

②固めの布団を使う

柔らかな布団には寝かさない。埋れてしまい、窒息する恐れがあります。できれば*アイロン台と同じ硬さが好ましいとされている。

*アイロン台と同じ硬さとは

NPO法人Safe Kids Japan理事長で医学博士の山中龍宏先生という方が推奨している布団の固さのチェック方法を紹介します。

参照 赤ちゃんを迎える安心のお部屋作り|ベネッセ【たまひよSHOP】

 フロアマットの上にCD-ROMを12枚重ねて置き、その上にCDの端から4cmはみ出させて1ℓの牛乳パックを置きます。 さらに1ℓ牛乳パックを2cmほど内側にずらして重ねます。下の牛乳パックの端がマットに触れたら「危険」と判定。

CD-ROMと12枚というのが何だか微妙用意するのが手間ですが、わかりやすい基準なので迷ったら試す価値はあるでしょう。

家庭の外での注意が必要

家庭の外、親の手から離れてしまうと親の危機管理だけではまかない切れません。保育所で起きた下記のような悲しい事例があります。

去年、東京の認可外保育所で、うつぶせで寝かされた1歳の男の子が死亡した事故について、東京都の検証委員会が報告書をまとめました。この事故は去年3月、当時1歳2か月の甲斐賢人ちゃんが東京・中央区にある認可外保育所「キッズスクウェア日本橋室町」で、うつぶせで寝かされ死亡したものです。

8日、都の検証委員会が報告書をまとめました。そのなかで、保育士がいずれも1年から4年の経験しかなく、子どもへの関わりが不十分だったなど保育の「質」に問題があったと指摘。また、開所からおよそ5年の間に都の立ち入り検査が一度もないなど行政の指導が不十分だったことから、都に巡回指導の強化などを提言しました。

「安全を侮ってしまったのが、本当に本当に後悔。1人も死なせないということを本気で思って、ひとつひとつ提言を実現してほしい」(賢人ちゃんの母親 甲斐有紀さん)

亡くなった賢人ちゃんの母親は「保育士が足りない中で、とにかく保育所を増やせばいいと安全が後回しになっている」として、国や都に対し、対策の徹底を求めました。(08日17:34)

悲しすぎますね。大人が防いであげなくてはいけない事故ですし、働く人たちの環境や法整備などをしっかり作っていかなくてはいけないのに・・。 子供を増やせ、生めといっても育てられなくては意味がありませんよね。

ただ、国や自治体に期待しても、実行までには時間がかかります。もし保育施設に幼くして預けることになった場合、保育士の労働の様子などや口コミなどを調べて、できる限り安心して預けられる施設を選ぶしかありません。きっとこの事故の被害にあったご両親もたくさん調べられてこの保育所を信頼して預けられたんでしょうね・・。。

ご冥福お祈りいたします。

厚生労働省推奨、乳幼児突然死症候群で気をつける3つのポイント

SIDSの8割は生後6ヶ月までに起こると言われています。最初の6ヶ月間は特に気をつけて育児をした方が良いということで、厚生労働省も気をつけるべきポイントをアナウンスしています。また、寒い時期に多くが発生しています。

(1) 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけ寝

SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。

医学上の理由でどうしても、うつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。

すでに「うつ伏せ寝」の中でも言及済みですが、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。

(2) 母乳を与える

母乳育児が赤ちゃんにとって良いことはよく知られています。

また、母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査からわかっています。

環境や体調などによっても変わりますが、できるだけ母乳育児が良いとのことです。

(3) 妊娠したら、たばこをやめましょう

たばこはSIDS発生の大きな危険因子と言われています。妊娠中の喫煙は様々な悪影響を及ぼし、とりわけ、おなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなり、呼吸中枢にも悪影響を及ぼします。

妊婦自身の喫煙はもちろんですが、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙は絶対にやめましょう。受動喫煙となりますので、喫煙しているのと変わりません。 家族で子供の前でタバコを吸う人が居たら殴ってもいいレベルです。(その後の関係性、刑法上の問題もあるため、まずは話し合いを。)

 

(3)は、当たり前なことですが、(2)は対応できないケースもあるため(1)と(3)は徹底できそうです。できることはやっていきたいですね。

アメリカのエビデンスだともう少し突っ込んだ内容が出ている。

米国小児科学会(AAP)では安全な睡眠環境のガイドラインが2016年に5年ぶりに改定されています。

乳幼児突然死症候群(SIDS)などによる睡眠中の乳児死亡を予防するための安全な睡眠環境に関するガイドライン(GL)で自宅などでも実践できる14項目を示しているとのこと。

実は、アメリカでは、近年は年間約3,500人前後という乳児がSIDSで亡くなっています。

アメリカの人口は約3億2570万人(2017年)と言われていますから日本の3倍はいません。それなのに35倍の死亡というのは出生数の違いもあるのかと思いますがそもそも育児についてのリテラシーの差がある気がしますがどうなんでしょうか。

以下が実践できる14項目です。 

1.必ず仰向けで寝かせる

2.固いマットレスなどの上に寝かせる

3.母乳育児が推奨される

4.少なくとも生後6カ月まで、できれば1歳を迎えるまでは親と同じ寝室に寝かせる。ただし、親と同じベッドを共有せず、ベビーベッドやバシネット(ゆりかご)などに寝かせる

5.乳児が眠る場所に柔らかい物や寝具は置かない

6.昼寝や夜の寝かしつけのときにはおしゃぶりを与える

7.ソファや椅子には決して寝かせてはならない

8.妊娠中、出産後は禁煙、乳児が受動喫煙になるような環境を避ける

9.乳児がアルコール、違法薬物にさらされないようにする

10.乳児を必要以上に暖かくしない(大人より一枚少ないのがちょうど良いとされる)、頭を覆わない

11.妊婦は出生前の定期健診をきちんと受診する

12.推奨されている全てのワクチンを接種する

13.エビデンスが不十分なため、乳児突然死の発生を避けると宣伝している市販品などを使用しない

14.乳児を毛布などで包み込むことは、推奨されない

 

気になったのは、4と10です。

 4の少なくとも生後6カ月まで、できれば1歳を迎えるまでは親と同じ寝室に寝かせる。ただし、親と同じベッドを共有せず、ベビーベッドやバシネット(ゆりかご)などに寝かせるというのは、親のベットが柔らかいとか、親の寝返りで潰してしまうなどというのが考えられるのですが、アメリカでは、SIDSによる死亡例の多くは親のベッドで寝具を頭までかけた状態で発見されていることがその理由とのことです。

また、AAPは親と同じ寝室にベビーベッドなどを設置して乳児を寝かせることで、SIDSリスクを最大で50%低減させられるとのエビデンスがあるとあるため、必須といえます。

海外では、早く独り立ちさせるために、たとえ乳児でも部屋を分けるケースが多くあるようですが、早すぎるのは危険なようです。この部分がこれまでのガイドラインから大きく転換された部分のようです。常識が間違っていたということです。この部分がアメリカでの死亡数が多い理由だったのかもしれません。

10の乳児を必要以上に暖かくしない(大人より一枚少ないのがちょうど良いとされる)、頭を覆わないという部分ですが、覆わないというのは4の中でも言及したように、死亡例の多くに寝具を頭までかけた状態だったことが挙げられていますが、必要以上に温めないというのが実は乳幼児突然死症候群(SIDS)の大きな原因と考える医師もいるようです。

親は、赤ちゃんの身体を冷やしてはいけないという思いから「着せ過ぎ」をしてしまうことがあり、着せ過ぎは大人と違い子供は体温が高く、自律神経は未発達で放熱がうまくできない赤ちゃんにとって、子供を高体温化(うつ熱)にする可能性があり危険なのです。
さらに、うつ伏せ寝は放熱した自分の熱で腹部を温めてしまうため、厚着でただでさえ体温が上がっているところに熱を溜め込む結果になります。放熱や代謝がしっかりしていない赤ちゃんは、寝ながら熱中症にかかると言った方がわかりやすいでしょう。

こうしたことから「着せ過ぎ」 と 「うつぶせ寝」 の組合せは 、“うつ熱(衣服内熱中症)” を招き危険と考えているようです。

結構説得力があるなぁと思えました。

まとめ

うつ伏せ寝事故は、家庭内では予防方法がはっきりしており、乳幼児突然死症候群についても注意すべき点はある程度わかっており、割と当たり前のことが多い気がしました。原因不明だからってこれでいいのかなと不安でしょうがないですね。

タバコやアルコールへの注意喚起ってどういうこと。。当たり前だろう・・・。

ただ、柔らかい物やベッドはやめた方がいい、子供と同じベッドはやめた方がいいというのは、以外と該当される方が多い気がしました。特に子供用のぬいぐるみとかは柔らかい物に該当するので、子供をあやすためにおいてしまう事もあります。

少なくともこれらの国が推奨する事を実施し、最悪の事態には備えたいですね。

ただ、一歩家を出てしまえばいくら注意してもどうにもなりません。国や自治体による対応はもちろん期待したいところですが、子供を預ける場合にどれだけ自分が安心できるか、こちらの期待に応えてくれるかを確認をし、子供の命を守っていく必要があります。